社団法人デジタル放送推進協会(Dpa)は、地上アナログ停波時に地デジが受信できない世帯に対して、衛星経由での地デジ視聴を可能にする「地デジ難視対策衛星放送」の一時利用受け付けを開始した。
約半年の猶予期間
「地デジ難視対策衛星放送」は、地デジの難視聴地域に対し、BS放送を利用して地デジ放送を送信する試みだ。すでに、2010年3月から運用が始まっている。
本年7月24日には、アナログ放送が終了し、地デジへの完全移行が実施される。しかし、アンテナ工事の遅れなどの理由により、アナログ停波時に地デジが視聴できないことも考えられる。その対策として「地デジ難視対策衛星放送」の一時利用が可能となったのだ。
申し込み受付期間は、2011年6月1日から7月31日まで、利用可能期間は約半年となっている。なお、被災地の一時利用に関しては必要により延長が可能だ。ただし、BSデジタル放送の受信に必要な機器は各自で用意しなければならない。
Editor's eyes
衛星放送のEPG(電子番組表)で、地デジの番組が並んでいるのを見て不思議に思った方も多いのではないだろうか。あれが「地デジ難視対策衛星放送」である。7月24日までに地デジ環境が整わない可能性があるなら、本サービスの利用も考えておいた方が良いだろう。
社団法人デジタル放送推進協会詳細情報(PDF)