中国の「春節」が日本に与える影響
ホットリンクグループの株式会社トレンドExpressは、訪日予定の中国人によるSNSでの口コミをもとに、中国の正月では最大級の商戦時期である「春節」(2017年1月28日)の消費動向予測を発表した。
データだが、国慶節に訪日予定である中国人ユーザーのSNS投稿から収集・分析し、日本で行きたい場所をランキングで発表した。
結果は上位に「大阪府」「東京都」「京都府」といった定番の都道府県がランクインする一方、6位に「広島県」、9位に「福井県」と、行き先の多様化が見られた。
さらに前年の調査で4位だった東京都は2位と順位を伸ばす結果になっているが、これは初めて訪日する人が増加している可能性を示す。
6位の広島県について具体的な投稿内容から分析すると、海・山などの自然、世界遺産の厳島神社といった観光資源や牡蠣、お好み焼きといったグルメの要素、さらにはスキーやアイドルコンサート、そして歴史に関する言及、といった多岐にわたる関心の高さがあった。
そして福井県は寿司や越前蟹といった海産物のグルメに注目が集まっての人気があった。
季節要因やSNSからの影響も
日本でしたいこと、の調査もあり、この項目でのトップはやはり「買い物」なのだが、2位は「雪を見たい」で、5位に「スキーをしたい」と、日本の季節的な要素が訪日需要に大きな影響を与えていた。
雪の鑑賞が2位にきていたのは中国の人たちはSNSにフォトジェニックな写真を投稿することを好んでおり、写真映えする景色や風景の場所に行きたいためという予測がされる。
そして3位には「日本料理を食べたい」、4位「温泉に入りたい」、6位「ライトアップ(夜景)を見たい」と定番の需要が上位だった。
だが最近は“日本文化体験”ということに人気が集まり、「餅つき」が9位にランクインした。これは中国の餅が蒸したのち成形して作られるので、餅つきの風習がないことから体験したいという要望が多いためだ。
ほかにもこの分野では、「民宿に泊まりたい」「カプセルホテルに泊まりたい」「利き酒をしたい」「日本料理を作りたい」といったものがあった。
(画像はプレスリリースより:トレンドExpress調べ)
株式会社トレンドExpress プレスリリース
http://www.hottolink.co.jp/pr/press/20170118-2