ダイソン株式会社は、昨年10月中旬の発表と同時に大きな話題となった扇風機、『ダイソンAir Multiplier(エアマルチプライアー)』を2010年4月23日から発売する。
『ダイソンAir Multiplier』が話題になったのは、「羽根のない扇風機」という、ジョークとしか思えない製品発表だったためである。もちろん、ダイソンは真剣そのもので、最新のテクノロジーによって進化した形が「羽根のない扇風機」だったわけである。
羽根がない代わりに、吸い込んだ空気の約15倍の風量を生み出す特許技術を活用し、毎秒450リットルの空気を噴出する。本体の背面から吸気し、上部にあるリングの中で風を加速して前方に吹き出す、というのが基本的な仕組みだ。外部に羽根のような駆動部分がないため安全であり、手入れも簡単に行える。もちろん、一般的な扇風機と同様、風向・風量・首振りの調節も可能だ。
ダイソンと言えば、フィルターやごみパックが不要という革新的な掃除機が有名だが、技術に裏付けられたユニークな製品づくりの思想は、本製品にもきちんと継承されている。機能ばかりでなく、そのスタイルも新鮮だ。新し物好きなら、買って損はないだろう。

<関連サイト>
http://www.dyson.co.jp/(編集部 清水昭)