WindowsPhoneの勢いが増すか?
米マイクロソフトは、フィンランドのノキアの携帯電話事業を買収すると9月3日に発表した。買収は現金で行われ、総額は日本円で約7000億円となるという。
ポイントは携帯電話事業に加え、ノキアが保有している地図サービス等のライセンス取得が含まれていることにある。
知られているようにノキアの地図サービス(HEREサービス)はグーグル、アップルに匹敵する世界的な規模を誇る。このため、マイクロソフトは同社が展開するWindowsPhoneだけでなく、XboxOneやSurfaceといった携帯電話以外の端末サービスを強化できるメリットもある。
マイクロソフトのメリットは?
マイクロソフトの得るメリットは地図サービスなどの知的財産を得るだけではない。
今回の買収に伴い、ノキアの携帯電話部門は経営者、従業員をはじめとする人的資産もマイクロソフトに移籍する形になる。今後、マイクロソフトのモバイル機器開発力が増す可能性は高い。
現在、ノキアの主力スマートフォンに搭載されているOSはWindowsPhoneOSであり、今後の開発への支障が少ないとの見方もある。
別の注目点もある。上記の移籍に伴ってノキアのCEO、スティーブン・エロップ氏がマイクロソフトに『復帰』するということだ。
エロップ氏はかつてマイクロソフトで「オフィス」等を手がけた人物。マイクロソフト復帰後、どのような手腕を発揮していくか注目が集まっている。

Microsoft to acquire Nokia’s devices & services business, license Nokia’s patents and mapping services(Microsoft News Center 公式)
http://www.microsoft.com/en-us/news/press/