超低消費電力マイコン
日本テキサス・インスツルメンツは10が月24日、スマートフォン、タブレットおよびアクセサリなどのバッテリーを使った常時動作アプリケーションにおいて消費電力を削減、次世代のハンドヘルド・デバイス製品において高度なコンテキスト・コンピューティングを実現する超低消費電力マイコン製品を発表した。
新製品である「MSP430F525x」は、センサ・ハブ、キーボード制御および電池/電源管理機能を使うことで、大電力を必要とするアプリケーション・プロセッサおよびタッチスクリーン・コントローラをスタンバイ状態にして、システムの電池消費を抑えることを可能にした。
外付けのレベルシフタなしで、アプリケーション・プロセッサへのシームレスなインターフェイスが可能な、1.8V電源レールI/Oアーキテクチャを搭載することで、開発各社はスマートフォン、タブレットおよびアクセサリなどに、I/Oを1.8Vで動作させながら、マイコンを最高の性能で動作させることができる。
(画像はニュースリリースより。)
製品開発の時間を短縮
この新製品は、3.5μsの超高速ウエークアップタイムと、最小1.6μAのスタンバイ時消費電流を備え、ポータブルの民生向け製品の電池動作時間を数時間から数日まで延長しながら、基板実装面積の縮小、およびシステム・コストの削減を達成する。
さらに、従来から提供しているソフトウェアおよびサポートを利用できるため、設計者にとっても開発を迅速に開始することができ、製品開発の簡素化および市場投入期間の短縮に役立つ、多数のサンプル・コードにアクセスすることも可能となった。
テキサス・インスツルメンツは、業界をリードするプロセス技術、独自のシステム構成、IP、専門技術を生かし、20年以上にわたり革新的なマイコン製品を提供し続けており、デザイン・ネットワーク・パートナー各社のツール、ソフトウェアやワイヤレス・コネクティビティ・ソリューションおよび技術サポートで、顧客各社の製品の市場投入までの時間短縮に貢献している。

日本テキサス・インスツルメンツ│ニュースリリース
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