あらためて防災について学ぶ
宮城教育大学環境教育実践研究センター・鵜川義弘教授、東北大学災害科学国際研究所・佐藤翔輔助教らの研究グループが、スマートフォンを用いた防災教育用アプリケーション「津波 AR」を共同で開発した。
東日本大震災が起こってから、防災教育はあらためて重要視された。しかし、津波被災地の復旧がすすみ、がれきが撤去されていくにつれて被害などの痕跡が消えていき、児童生徒の体験・実感を伴う学習が難しくなっている。
そこで、スマートフォン等の端末を使って、東日本大震災に関する学習や防災教育を体験的に行えるアプリケーションの開発と公開を実施した。
(画像はプレスリリースより)
「津波 AR」で学べること
AR(Augmented Reality、拡張現実)技術が使われているので、スマートフォン等のカメラを通して見た画面に、津波痕跡高情報を付加して映し出すことができ、どの位置にどの高さの津波が来たかを、直感的に分かる。
発生当時の被害状況の写真や避難所情報も表示でき、さらにアプリケーション内では、パノラマ写真を用いた擬似空間が作られている。そこにて津波痕跡高情報を見ることで、まるで、被災地に自分自身が立っているかのような体験をすることができる。

宮城教育大学環境教育実践研究センター 東北大学災害科学国際研究所 プレスリリース
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