インターネットを使用したクラウド型監視カメラ
株式会社新建新聞のリスク対策.comと、株式会社TDモバイルはクラウド事業サービスを展開する株式会社Ciaoの技術提供を受けて、災害時に自社物件や周辺被害情報が直ちに確認できるクラウド型監視カメラを開発した。
(画像はプレスリリースより)
このシステムは、インターネット経由のネットワークカメラであり、パソコンのほか、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスからも見ることが可能である。なおオプションで音声にも対応している。
災害に対処するためのネットワーク
映像は7日分、常時クラウド上で録画されている。通常のレコーダー型のネットワークカメラは設置した現地が被災するとデータも失われてしまう。
しかし、この製品はもし停電などによって回線が切断される事態がおきても、データがクラウド上にて管理されているので直前までの状況が確認できる。そのため災害時の自社物件や周辺の被害状況の迅速な把握に使用することができる。
従来のネットワークカメラでは通信負荷が重いため、アクセス数が増えると視聴環境が地悪化するほか、長時間の監視を続けると途中での映像切れが起こってしまう。
だが今回のクラウド型監視カメラのシステムは、独自技術の強固なサーバーによりそれらの課題を解決した。
カメラシステムの主な機能
このクラウド型監視カメラはID・パスワードによってアクセスを管理しているので、セキュリティの問題を解決しつつ数百人の同時アクセスも可能となっている。
カメラ本体はパナソニックのBB-SW174シリーズ(本体価格約8万円)を推奨している。このシリーズは屋外使用の場合、ハウジング処理によって防水・防塵性を高めることもできる。
カメラは上下作用・最大8倍のズーム等の操作ができ、録画画面は画面キャプチャごと再生や巻き戻しも可能だ。画像サイズは640×480VGAで、フレームプレートは標準が1fps。利用料金のほうは、カメラ本体価格(ユーザーが負担)にくわえ、月々の利用料が1台あたり5000円となる。
今後は地図アプリと連動させ、地震発生時などに一定震度以上の地区にあるカメラの位置が即座に把握できるようにするほか、通信回線が途絶えたとしても現地での携帯およびスマート端末のカメラで撮影した映像やテキストデータも見られるようにするなどの改良をくわえていく予定がある。

株式会社新建新聞社 プレスリリース
http://www.value-press.com/pressrelease/126448リスク対策.com お試しカメラ視聴
http://risktaisaku.com/sys/bousai/?p=136