文字入力の常識が変わる?
米ジョージア工科大学は17日、開発が進むiPhone、iPad用の文字入力用アプリの試作品を発表した。【Braille Touch】と名付けられたこのアプリは、現在私たちが画面を見ながら行っている方法とは全く異なるスタイルで文字入力を行う。まずは動画でその様子を見てほしい。
点字法を取り入れた新たな文字入力
“Braille”とは世界標準となっている点字法のこと。現在開発中のこのアプリでは、この点字法を利用し、ユーザーは6つの点を組み合わせることで文字を入力していく。視覚障がい者はもちろんのこと、全てのユーザーが画面を見ずに文字入力をすることが可能となる。
同大学の研究グループは、視覚障がい者の協力を元にこのアプリの開発を進めており、別の試作品との比較実験では、このアプリを使用した際の文字入力数は6倍、1分間の文字入力数は32文字、精度は92%だった。
このアプリはすでにストックホルムで開かれた2011年Mobile HCI(国際モバイルコンピューターインタラクション会議)にてデザイン賞を受賞している。現時点では、iPhone、iPad用のアプリに限られているが、アンドロイド用アプリの開発も進めており、早期の実用化を目指す。

ジョージア工科大学
http://www.gatech.edu/newsroom/release.html?nid=110051