「電子雑誌」の普及拡大を図る
株式会社ヤッパは、2012年7月2日、スマートフォンやタブレット向け次世代雑誌配信技術『MAGA+(マガプラス)』を公開した。
同技術は、従来みられた誌面をそのまま配信する方法とは異なり、スマートフォンやタブレットなどで“一番読みやすい”形に、自動的にレイアウトする再構成型となっており、既存の雑誌を加工することなく、楽しめるように開発されたとのこと。
なお、同技術は、既に、日経BP社、学研パブリッシング、ダイヤモンド社、東洋経済新報社などの出版業各社での採用が予定されており、Apple社の「App Store」においても配信される予定となっている。
また、7月4日から開催される「国際電子出版EXPO」において先行公開される予定で、実機でのデモンストレーションも行われる。
2016年に予測される350億円市場を見据えて
ちなみに、株式会社インプレスR&Dのシンクタンク部門であるインターネットメディア総合研究所が、2012年7月3日に発表した「電子書籍」に関する市場規模の推計結果によると、日本の電子書籍市場全体では、2016年度に、2011年度(629億円)の約3.6倍となる、2,000億円程度までの成長が予測されており、また、電子雑誌市場についても、2011年度が前年度比267%増の22億円から、2016年度には、350億円程度にまで急速な拡大が予測されている。
今回の“雑誌をそのまま”といったコンセプトに限らず、やはり、タブレット端末の自在性に期待する向きも少なくないようだ。

株式会社ヤッパ プレスリリース
http://www.yappa.co.jp/2012/07/02/株式会社インプレスR&D プレスリリース
http://www.impressrd.jp/news/120703/ebook2012