端末の普及は「周辺機器」への波及段階へ
ジーエフケー・マーケティングサービス・ジャパン株式会社は、2012年9月24日、家電量販店におけるスマートフォンアクセサリーの販売動向を発表した。
ここでいう「スマートフォンアクセサリー」とは、スマートフォンに対応したケースや液晶保護フィルム、充電器といったもの。
同レポートによると、2012年4月期から6月期の販売数量は、前年比89%増となった。特に、アクセサリー販売の約半数を占める「スマートフォンケース」は、スマートフォン端末の3倍以上の販売数となっている。同レポートでは、「家電量販店におけるアクセサリー売り場の拡充」が、大きな要因と指摘している。
また、2012年4月期から6月期では、「ハードケース」が、数量構成比50%超と最も高い構成比を占めており、以下、シリコンが25%、TPUが15%、レザーが5%程度と続いている。ケースの色をみると、「クリア」が、前年同期の19%から、26%にまで上昇している。
「タブレット」「ゲーム」対応可能なリチウム電池が突出
さらに、「充電器」に関しては、数量前年比327%増となっており、また、アクセサリー販売における「充電器」の数量構成比は、前年同期の8%から19%に急増した。電池の消耗度がフィーチャーフォンよりも格段に大きいスマートフォンの普及がすすんでいる表れといえよう。なかでも、“リチウム電池”を使用した「充電器」は、数量前年比10倍超の販売となった。
先行してきた端末の普及が一段落したと仮定すれば、周辺機器を含めたパッケージとしての製品に「差別化」を求める動きが「次の段階」ともいえるわけだが、アクセサリー市場が拡大すればするほど、実は、端末自体にそれほどの「違い」が無くなってきた現実を、認識せざるを得なくなるのではないだろうか。スマートフォンという言葉からすれば、それが当然の帰結ではあるのだが。

ジーエフケー・マーケティングサービス・ジャパン株式会社 プレスリリース
http://www.gfkrt.com/120924.pdf