新プライバシーポリシーの訂正を要求
2012年10月16日に、フランスの情報保護機関であるCNIL のホームページのニュースにて、EUがGoogleに対して、プライバシーポリシーの訂正に関する所見を発表し、Googleに対し、EU内27カ国の情報保護期間の署名が入った書簡を送ったことが解った。
Googleは2012年3月1日に新しいプライバシーポリシーを施行しており、発表段階であった同年2月29日に、日本の総務省も、新プライバシーポリシーに関する詳細な説明を要求する通知を、Googleに出している。
今回の要求に至った経緯
Googleによる新プライバシーポリシーには、「個人情報を提供すれば、関連性の高い検索結果や広告を表示する」と記載されているが詳細な説明は無い。
要は、ユーザが検索した内容が記憶され、勝手に関連づけられてしまうわけであるが、何の目的でそうされているのか、そしてそれがどういう定義で行われているのか、EUの説明要求にも関わらず、明瞭な回答も説明も今日までされてない。そのため、EUは数ヶ月の調査を経て、Googleに新プライバシーポリシーの修正要求を求めるに至った。
Googleへの修正要求項目
EU当局はGoogleに対し、Googleの言う、「サービス向上、新しいサービスの開発、広告や分析」のために、ユーザのデータをGoogle内でアレンジする時は同意を得るべきで、個人データのひも付けには事前承認を得るべきだし、何のサービスに自分のデータが結びつけられたのか、そこもユーザが選べるべきだとしている。
そして、Googleがユーザのデータをひも付けする時に使用する、ツールに対して、認可と使用制限を求めている。また、EU以外の諸外国もこの件に関して、高い関心を持ち、支持が表明されているとのことである。

Googleプライバシーポリシーについて CNIL HP
http://www.cnil.fr/english/news-and-events/news/article/googles-new-privacy-policy-incomplete-information-and-uncontrolled-combination-of-data-across-ser/