前バージョンと同じ開発コード
新たに発表されたグーグルのNexus 4とNexus 10に搭載された基本ソフト(OS)の新バージョン、Android 4.2。前バージョンの4.1と同じ開発コード「Jelly Bean(ジェリービーン)」を与えられた最新OSには、パノラマ撮影や無線LANを使った映像転送など新たな味付けの、さまざまな機能が盛り込まれている。
「Photo Sphere」は、上下左右360度を端末で撮影することで、それらを合成してパノラマ画像をつくることができる。まるで球体の中にいるような画像を作り出すこともでき、Google+やGoogleマップで家族や友人、その他多くの人と共有することも可能だ。
入力効率を上げる工夫いろいろ
「Gesture Typing」は、ソフトウエアキーボードによる入力を補助する機能。指を滑らせるようにキーをたどって文字を入力し、ユーザーが入力しようとしている単語を、辞書を基に予測してくれる。単語の終わりに指を離すと、自動的にスペースが挿入され、入力効率が高くなる。
タブレット端末専用のマルチユーザー機能は、ユーザーごとに、それぞれ専用のホームスクリーンやアプリケーション環境をログイン/ログアウトすることなしに切り替えて使用できる。たとえば、ゲームでユーザーごとのハイスコアが保存できる。
映像転送も簡単、きれいに
映像無線伝送規格「Miracast」に対応し、AndroidデバイスからテレビなどにYouTubeの動画などを転送できる。HDMI対応モニターに無線LANディスプレイアダプターを接続するだけで使用できる。
「Daydream」は、端末がアイドリング状態の時やドックに装着している時、スクリーンセーバーのように画像などを表示したり、最新ニュースなど受信し表示したりできる機能だ。
画面の最上部からスワイプダウンすると、通知の一覧を見ることができる。天気や交通、今日の予定などの情報をまとめて表示してくれるGoogle Nowのカード機能、NFC対応デバイス同士で、かざすだけで写真やWebページのURLやアプリなどを交換できるAndroid Beam機能も追加されている。

Android
http://www.android.com/whatsnew/