ブロックチェーン技術をO2O領域に適用する
株式会社アイリッジは、2016年9月9日にフィンテック(金融IT市場)において有力技術となっているブロックチェーン技術(分散型ネットワーク)をO2O領域へ適用させることについて、一時技術検証を実施したと発表した。
ポイントサービスへの活用
ブロックチェーン技術だが、特に有用となる特徴は取引記録の改ざんが困難であることが上げられる。そのためアイリッジが提供するポイントサービスの「popinfoポイント」では、ポイントの付与や使用、ポイント残高管理、有効期限などの情報処理作業にて活用することがまず考えられる。
特にポイントサービスにおいては複数の企業間でポイントを交換したいというニーズもあるため、その際に改ざんが困難となるこのブロックチェーンの特性がより活用できることとなる。
なお「popinfoポイント」だが、このポイントはクレジットカードを使っての事前購入もできるため(アイリッジのサービス「BUS PAY」にて実装済み)、ポイントを使いアプリ内プリペイドカードとするだけでなく、企業や地域固有の通貨としても応用することができるため、このしくみへもまたブロックチェーン技術の活用が考えられる。
ブロックチェーン技術の適用範囲が課題
だが一方で取引処理の完了時間が不確定であることや、集計処理などにも課題があるため、実用化に向けてはこれらを課題としたブロックチェーンの活用が必要となる。
そのため、アイリッジは今後はブロックチェーン技術を活用した適用範囲の検討と、課題を解決する取組方法の検討を進めながら、ブロックチェーン技術をO2O領域へ適用させる検討作業を進めていくとしている。

株式会社アイリッジ プレスリリース
https://iridge.jp/news/201609/12726/