NHK土曜ドラマ『君たちに明日はない』夜9時放送
原作は、
山本周五郎賞受賞作『君たちに明日はない』垣根涼介/著(新潮文庫)。
主人公は、リストラ請負会社・日本ヒューマンリアクトに勤める村上真介(坂口憲二)。経営の傾いた企業の依頼で、リストラ候補の社員を面談するのが、彼の仕事だ。
この面接を受けている僕たちに明日はないんですか?
リストラされた人々の怒りや悲しみが真介を苦しめる。
「彼をリストラできません」と弱音を吐く真介に、社長の高橋(堺正章)は、「俺たちが任されているのは、企業の再生であって、個人の再生じゃない。辞めたいなら、さっさと辞めろ」と言い放つ。
真介を支えるのが、あこがれの人・芹沢陽子(田中美佐子)で、彼女のリストラ面接をした際に、その気の強さに真介がほれこんでアプローチ。二人の恋愛模様も、ところどころに差しはさまれている。
テレビ朝日系『エンゼルバンク~転職代理人』木曜夜9時放送
真介がリストラ請負人なら、この人は転職代理人。『エンゼルバンク~転職代理人』は、高校で英語教師をしていた井野真々子(長谷川京子)が主人公。
真々子は高校退職後、転職セミナーで、転職サポート事業・ライフパートナーズのカリスマ転職代理人・海老沢(生瀬勝久)に見込まれ、なんの知識もないままに転職アドバイザーとして再出発する。このドラマは、井野真々子の奮闘記である。
タイトルの
「エンゼルバンク」とは、真々子が依頼人の転職を成功させたときに、海老沢からもらった天使のコインを入れる貯金箱。
『エンゼルバンク~転職代理人』の原作は、週刊モーニングに連載中の漫画
『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』である。
『ドラゴン桜』は、阿部寛主演で、2005年7月8日~9月16日までTBS系で放送されていた受験ドラマ。ドラゴン桜で、井野真々子は頼りない高校教師を演じていたが、『エンゼルバンク~転職代理人』はその続編である。
日本ヒューマンリアクト社の真介は、
「リストラした後に、再就職まで考えてくれる会社があれば」と考えて、再就職支援事業をスタートさせるが、このライフパートナーズもご同業だ。リストラするだけでなく、リストラ後の社員の将来まで考えることは、今の企業に必要な課題かもしれない。
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