フジテレビ系「泣かないと決めた日」火曜夜9時放送
憧れの葵井商事に入社、海外食品本部へ配属された角田美樹(榮倉奈々)の悲惨なOL生活は、初日に、隣の席の先輩にミスをなすりつけられるところから始まる。
以来、周囲の先輩社員達から、理不尽で執拗な嫌がらせを受け始めるが、実はこの嫌がらせは、美樹の前任の新入社員から始まっていた。
美樹にイジメを加える先輩社員に、木村佳乃、片瀬那奈、紺野まひる、有坂来瞳、町田マリー。
彼女達は、アルコールに依存していたり、万引き癖があったり、夫から暴力を受けていたりと、それぞれにストレスを抱えている。新人イジメはストレス発散だろうか。
それでも、辞められない!
美樹の父親はすでに亡くなっており、母とケガでリハビリ中の妹の生活を支えているため、会社を辞めたくても辞められない。
それでも一時は、退職届けを書き、会社の屋上から飛び降りようとするなど、くじけそうになる美樹であったが、自殺を統括マネージャーの桐野(藤木直人)に止められてからは、少しずつ仕事へのやりがいを見出してゆく。
桐野は美樹をトマト農園に連れてゆき、
「つらい環境に耐えられなくて、ダメになるトマトもある。しかし、がんばって実るトマトはたくましい。人間も同じだ」と励ます。
恋敵、立花万里香の執念
美樹の一番の敵は先輩達ではなく、親友だったはずの立花万里香(杏)。二人は同期入社で、最初こそ仲良しだったが、次第に万里香は恐ろしい本性をあらわしてゆく。
入社以来、美樹を「きゅうちゃん」と呼び、何かと気にかけてくれる経営企画本部のエリート社員・仲原(要潤)。仲原を万里香も気にいったことから、水面下での三角関係が始まる。
万里香は、美樹を棚卸の冷凍倉庫に閉じ込め(死ぬ寸前だった!)、仲原のマンションのすぐそばに引越し、泥酔状態の仲原を誘惑して、妊娠したとウソをついて結婚へと持ち込む。
万里香役の杏は、前世は
ヘビかサソリかってぐらい、ドロドロのオーラ出まくりである。私はひそかに、この先(にあるであろう?!)仲原の母(田島令子)と万里香の嫁姑対決を楽しみにしている。これが美樹だったら、今度はこの母親のイジメにあっていそうな気がする。
このドラマのキャッチコピーは
「イジメは子供だけのものですか。」であるが、イジメというのは対人関係から発生するものだから、子供だろうと大人だろうと避けられないように思う。自分が強くなるしかないのだ。美樹をイジメる先輩社員の中からも、美樹のがんばりを認めてくれる人があらわれはじめている。
毎回、美樹にふりかかる試練とそれをどうやって乗り越えるのかが楽しみなドラマである。がんばれ美樹!
「泣かないと決めた日」公式サイト