太陽誘電株式会社は、携帯機器のDC-DCコンバータ向けのチョークコイルに最適な1608サイズ積層パワーインダクタ『CKP1608L1R5M』(1.6x0.8x0.55mm、高さは最大値)を商品化した。
同製品は、同社従来品と比較して、体積比で約72%の小型化を達成しながらも、定格電流値については、ほぼ同等の0.7A(同インダクタンス値)を実現している。直流抵抗値も0.25Ω(最大値)と同サイズで業界トップレベルとなっており、小型・薄型化や省電力化の求められるスマートフォンなどの携帯電話やポータブルミュージックプレーヤ等、携帯機器のDC-DCコンバータ向けパワーインダクタに最適な商品と見込まれている。
なお、2010年8月からは、玉村工場(群馬県佐波郡玉村町)にて月産500万個体制で量産が開始される。サンプル価格は20円。
パワーインダクタとは、DC-DCコンバータなどの電源回路で、ノイズ抑制や整流、平滑のために使用するコイルのこと。
人的コストを節約することはすなわち人的財産を縮小させることにほかならないわけで、グローバル化を実現するためにも国としての知的財産である「技術」を守っていく必要があるのではないだろうか。
太陽誘電株式会社リリース