スマホ所有率は増加するも大多数はPCから商品購入
ネット通販総合支援のEストアーは⾸都圏在住の20代~60代で2011年1月1日から11月24日までにネットショップの利用経験がある男女(各 516 名、計 1032 名)を対象に、「ネットショッピングに関する意識調査」を実施し、Eストアー登録店舗から割り出したデータ分析結果を交え、「2011年のネットショッピングの事情」にまとめ、発表した。
まず、ネットショッピングをする際の利用端末では、「PC のみで利用」が79.9%と最も多く、8割近くの人がPCのみでネットショッピングを行っていた。モバイルの活用では、「従来型携帯電話とPCを利用」が9.2%、「スマートフォンとPCを利用」が8.1%とほぼ同率であり、モバイルのみでの利用はごく少数であった。
スマートフォンの所有率は、全体では25.7%で、特に20代男性では40.3%に達していたが、スマートフォン所有者へネットショッピングの際に利用する端末を質問した結果、「PCで閲覧選択し、PCで購入する」が64.9%、「スマートフォンで閲覧選択し、PCで購入する」が19.2%、「PCで閲覧選択し、スマートフォンで購入する」が5.7%だった。
スマートフォンを所有しながらもスマートフォンでネットショッピングをしない理由は、「スマートフォンでは商品やショップを探すのが面倒である」が56.4%、「スマートフォンでは商品の詳細までわからないから」、「スマートフォンでは価格や商品比較が面倒である」と続く。
スマートフォンの普及が進んだと言われる2011年だが、Eストアーは、「ユーザビリティの面でスマートフォンでのネットショッピング利用は期待されたほど多くはない」としながらも、「スマートフォンは商品やサービスの選択ツールとなっている」点を指摘し、「スマートフォンはネットショッピングへの動機づけとなり消費者の購買意欲を高め」ていると推測している。
ソーシャルメディアの情報を見てのネットショッピングは約3割
ソーシャルメディアの情報を見ての購入経験の有無は、「ある」が 11.5%となり、「購入したことはないが、参考にしている」が 17.6%であわせて約3割がソーシャルメディアを見てネットショッピングを楽しんでいた。また、ソーシャルメディアを見てネットショッピングをした理由は、「参考になるコメントがあったから」「通販サイトでは確認できない情報を知ることが出来たから」が多い傾向となりました。
2011年は幅広い層にソーシャルメディアが浸透した年であったが、Eストアーは、「ネットショッピングにおいては、特定の商品・サービス等に関する口コミ情報を検索して参考にするという使われ方が主流」だった点を指摘し、「今後はさらなるソーシャルメディアの拡大で魅力を感じる情報に触れる機会が増え、“共感や納得をして購入をする”という動きが広がる」だろうと予測している。

Estore 2011年のネットショッピング事情(PDF)
http://estore.co.jp/pdf/Release_111209