かつて、液晶テレビが登場してからしばらくは、「1インチ1万円」という価格がひとつの目安であった。つまり、32型であれば32万円台というのが相場であった。それが2011年4月現在、32型で3万円前半という商品も登場。価格下落が止まらない様相を呈している。
2011年3月末日、デジタル対応液晶テレビ普及推進の一環として継続されて来たエコポイント制度が終了。販売者は「駆け込み需要」に期待していたものの、3月11日に東日本大震災が勃発。液晶テレビ購入どころの騒ぎではなくなり、需要は一気に低下。販売関係者は在庫整理の為、ただでさえ開発競争による価格低下の激しい所を、更に値下げせざるを得ないようだ。
「価格.com」によると、2010年12月の段階で、6万円未満の製品は40%、9万円未満の製品が63%程度であったものが、2011年3月には、6万円未満の製品が50%、9万円未満の製品で77%を超えている。