名司会者去る
2011年5月16日、俳優で、テレビ司会者や書評家としても活躍した児玉清(こだま・きよし、本名・北川清=きたがわきよし)さんが16日午後12時28分、胃がんのため東京都内の病院で死去した。
児玉清さんといえば、クイズ番組「パネルクイズ・アタック25」の司会を36年の長きに渡り続けてきた。近年では、福岡出身のタレント・博多華丸がモノマネでブレーク、若者や子供にも親しまれていた。博多華丸によるモノマネは児玉清さんも認知しており、生前に「私は似てないと思うが妻や娘が似てると言うんだ」と華丸本人に語ったと言う。
「パネルクイズ・アタック25」は22日の放送分が追悼番組に差し替えられる。 通常のクイズ形式ではなく、75年の開始当初から児玉清さんと共に歩んだ歴史を、秘蔵映像を交え、現司会者の浦川泰幸アナウンサー(39)と共に振り返る。
なお、大河ドラマ「龍馬伝」(坂本八平/主人公・坂本龍馬の父役)、生前最後の仕事となったBSプレミアム「週刊ブックレビュー」で出演したNHKでも、追悼番組を検討している。
2002年に最愛の娘を胃がんで亡くしており、奇しくも同じ病気でこの世を去ってしまった児玉清さん。あの名台詞「その通り!」「結構!」をもう聞くことができない思えばとても寂しいが、天国でも名司会を見せてくれることだろう。
心よりご冥福をお祈りいたします。
児玉清 公式ホームページ