”BYOD”は「舵取り型」と「踏み出し型」であるべき
日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)は19日、個人所有のスマートフォンとタブレットの業務利用での現状を5パターンに整理し、課題や現状認識を共通化した『BYODの現状と特性』を公開した。(BYOD:Bring Your Own Device)
これは、同協会の利用部会がまとめたもので、「利用ガイドラインWG」『スマートフォン&タブレットの業務利用に関するセキュリティガイドライン』の補足資料となる。
これは、BYODへの関心が高まる中、導入にはIT部門に限らず様々な部署が関連するが、組織や人によって捉え方が異なる問題が生じていることから、環境整備や利用ルール策定が必要とし提言したもので、現状を把握し必要な対応の検討に役立つ内容となっている。
同書では、現在の業務利用状態を「管理者のリスク認識」 「導入の意向」「導入の意思決定」「規定」「規定に基づく許可」の項目の違いから、「舵取り型」「踏み出し型」「なし崩し型」「知らん振り型」「忍び型」の5パターンに分類している。
そして、BYODは「リスクの認識をした上で、個人所有のスマートフォンの業務利用について組織として意思決定を行い、実際に業務を行うこと」、すなわち「舵取り型」と「踏み出し型」でなければならず、導入に際しての留意点や管理者の心得を解説している。

発表記事
http://www.jssec.org/news/20121119_byod.html補足資料
http://www.jssec.org/dl/BYOD_BasicData2012_v1.0.pdf