関東11路線の「受信エリア広さ」はauが98%でトップに
ICT総研は7日、関東圏(1都6県)での電車移動中のスマートフォンつながり易さについて、昨年12月に行った実測調査結果を公表した。
調査は、専用ツールにより関東11路線の電車を対象として、「受信エリアの広さ」(圏内時間比率)、「切れ難さ」(音声通話接続維持率)の指標で携帯電話キャリアの現状を比較したもの。
この結果、「受信エリアの広さ」ではauが97.8%でトップとなり、次いでドコモ、ソフトバンク、イー・モバイルの順となった。なおauは、東海道線(東京~湯河原)などの郊外へ続く路線で特に強みを見せる一方、LTEエリアと思われる場所で一度CDMA1X(アンテナ〇表示)へ移行すると、LTEへ復帰しなくなる現象がみられたという。
また「切れ難さ」では、ドコモが95.9%でトップとなり、次いでau、ソフトバンク、イー・モバイルの順だった。そしてドコモは、都心/郊外によらず11路線中8路線でトップとなり、音声通話品質の安定ぶりを示していた。
このほかソフトバンクは、測定時間でのLTE比率がトップとなり、LTEネットワークの充実振りがうかがえた(au/ソフトバンクのAndroid向けLTE受信可能端末は今回対象外)。さらにイー・モバイルは、混雑時間帯の山手線などで受信エリアの広さと切れ難さがトップとなるなど、局地戦で強さを見せたとしている。

発表記事
http://www.ictr.co.jp/topics_20130107.html