指紋認証センサーが普及
富士キメラ総研は9月11日、スマートフォンほか携帯端末・主要デバイスの世界市場調査結果を発表した。
この調査は2013年4月から7月、富士キメラ総研専門調査員による参入企業・関連団体などへの直接取材及び関連情報の収集分析によって行われたもの。
成長著しいスマートフォン市場を中心に、競合・連携するタブレット、電子書籍端末及びウェアラブル端末とそれらを構成する主要デバイスの世界市場を調査し、結果は報告書「2013 次世代携帯電話とキーデバイス市場の将来展望」として、まとめられている。
これによれば、2012年のスマートフォン世界市場は7億4,100万台で、2013年にフィーチャーフォンとの比率逆転が起こり、5年後の2017年には2012年の2倍の15億500万台まで市場が成長すると見られている。
また、携帯電話向け指紋認証センサーに関する調査では、2012年に2億円規模だったものが2013年には72億円、2017年には2012年比153倍となる270億円規模まで成長するとデバイスであると見込まれている。
スマートフォンとの連携と競合は
近年ではスマートフォンの電池容量確保のため、筐体の大型化や、アプリや動画などをストレスなく使用、視聴するためのディスプレイの大型化が進んでいることから、通話や携帯性を補助するためのウェアラブル端末の必要性が増すとも考えられており、既に音楽再生や音声通話を行うワイヤレスヘッドセットが登場している。
今後はスマートウォッチ、Googleグラスなど透過型ヘッドマウントディスプレイの投入などが期待されることから、ウェアラブル端末は5年後、現在の1,434万台から、3,780万台まで成長すると考えられている。
さらに、スマートフォンの大型化によって、タブレットとの境界線が曖昧になりつつあることから、タブレット・電子書籍端末の市場は2012年の1億5,140万台から、2017年には2012年比2.5倍の3億7,840万台を予想しているが、今後はスマートフォンがタブレットや電子書籍端末の市場を侵食していくとも考えられている。

富士キメラ総研│2013 次世代携帯電話とキーデバイス市場の将来展望
https://www.fcr.co.jp/report/132q06.htm