コスト削減も期待
NTT東日本とNTTは10月24日、「ARサポート機能」に関する実証実験を25日から開始すると発表した。
ARとは、人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境のことを指す。
「ARサポート機能」を活用することで、遠隔地にいる作業支援者がネットワークを介し、現地作業者のスマートデバイス(スマートフォン、タブレット等)の画面上に作業すべき箇所等を、AR技術を用いてリアルタイムに表示させることができ、スマートデバイスを用いた新たなコミュニケーションが可能となる。
これによって、作業者のスキル習熟度に依存することなく専門性の高い作業の遂行が可能となり、作業時間および作業者の育成期間の短縮、コストの削減等の効果が期待される。
実際の映像を使って情報を的確に
AR技術は、現実の情報に違和感なく付加的なデジタル情報を盛り込むことが可能とし、スマートデバイスの普及とともに、認知が広がりつつある。
既に、実写映像に道路情報や地図情報を重ねたARカーナビゲーションシステムや雑誌・書籍、チラシ等の印刷物にスマートフォンをかざすと動画などが配信されるAR広告等に利用されており、今後も様々な分野での活用が期待されている。
映像通信技術を活用した新たなサービスを創造するため、NTTではテレビ電話とAR技術を組み合わせた「ARサポート機能」を開発した。
現状の様々な作業支援・サポート業務の場において、音声通話のみでは指示・相談等の内容の相互理解に時間を要する場合があることから、今回NTT東日本では「ARサポート機能」に関する実証実験を実施する。
実証実験は、平成25年10月25日~平成25年12月27日の期間、リコーテクノシステムズの大型プリンタ等の保守・メンテナンス業務や、パナソニック コンシューマーマーケティングのヘルプデスクにおける業務において、「ARサポート機能」を実際に利用して行われる。

NTT東日本│「ARサポート機能」に関する実証実験の開始について
http://www.ntt-east.co.jp/release/