アプリ開発者に嬉しいツール
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、4月11日からIPAのウェブサイトにて、Androidアプリの脆弱性の学習・点検ツール「AnCoLe(アンコール)」を公開している。
動作はソフトウェアの開発環境であるEclipse上になり、Android端末の実機やエミュレータを用いる。一般競争入札により決定したタオソフトウェア株式会社が、ツールの開発を担当。
驚きの「学習・点検」機能
学習用アプリ(攻撃・サンプルアプリ)を使って脆弱性の被害体験をし、原因や対策について学ぶ。その後、サンプルアプリの原因箇所を直し、修正したアプリへ再び攻撃を試みて、対策されていることを確認するのが学習の流れ。
学習対象は(「」は学習対象となる脆弱性等・【】は脆弱性等がもたらす想定被害)、「ファイル・コンポーネントのアクセス制限不備」【アプリが保有する情報の漏えい、改ざん】、「暗黙的Intentの不適切な使用・不適切なログ出力」【アプリが出力する情報の漏えい】など7テーマ。
点検機能では、開発中のアプリに脆弱性や問題点がないかをチェックし、点検結果から問題箇所のソースコードが分かる。
他にも、用語集・Android OSの仕組み・アプリ特徴が存在し、Androidアプリ開発初心者が基本的な知識を学習できる。

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)プレスリリース
http://www.ipa.go.jp/about/press/20140411.htmlAndroidアプリの脆弱性の学習・点検ツール AnCoLe
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/ancole/index.html