富士通と日本語入力の老舗メーカーとの共同開発で生まれた
富士通株式会社と株式会社ジャストシステムは、2014年4月24日、「Super ATOK ULTIAS」(スーパーエイトックウルティアス)を共同開発したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
このシステムはスマートフォン向けの日本語入力で、優れた変換効率や、スマホ史上最大クラスの語彙数の搭載で、これまでにない最高レベルの文字表現を実現したという。
ATOKはジャストシステムが30年以上にわたって開発を続けてきた日本語入力システムである。
スマホのコミュニケーションは文字へとシフトしている現在
スマートフォンはコミュニケーションの手段として、現在の主流は通話からメールやSNS、ブログ投稿などの文字コミュニケーションへとシフトしている。
そのため素早く文字で伝えることの重要性が高まっている反面「思い通りの文字が打てない」「変換したい候補が出ない」など文字入力にはまだまだ課題があることが富士通の調査により分かっている。
今回のシステム開発はこの課題の解決をうけ、共同開発に到ったという。
入力をサポートする多彩なシステム
今回開発されたATOKのシステムは、最新のパソコン版ATOK相当の推測エンジンや登録語彙数を搭載している。
それだけでなく入力した言葉や文脈にあわせて適切な予測を表示する変換機能を備えるほか、打ち間違いを修正し、適切な表記候補を知られてくれるという補正機能も強化されている。
他にも文字種をまたいだ予測候補の表示および、日本語から英語への変換、さらにスマートフォン用として入力しやすくするために、フリック入力の学習や、ユーザーが使い慣れたキーボードを選択できる機能、使用するアプリケーションに合わせて最適な予測変換候補を捧持する機能も搭載している。
これらによりスマートフォンでもスムーズでストレスフリーな入力環境を得ることができる。
さまざまなタッチデバイスへ
今後富士通はこのシステムをスマートフォンへの搭載をはじめ、ユビキタスプロダクトとしてタッチデバイスやユーザーインターフェースの改善と組み合わせて搭載し、文字入力がより簡単にできるプロダクトとして順次提供していくという。

富士通株式会社 プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2014/04/24.htmlSuper ATOK ULTIAS
http://www.fmworld.net/product/phone/ultias/