ARコンテンツで不動産のバーチャル内覧が可能
不動産の広告・宣伝のサービスを提供している株式会社ユニバーサル広告社は、2014年7月22日より、360°写真などをARコンテンツ(拡張現実コンテンツ:人が知覚する現実環境をコンピューターにより拡張する技術)として物件情報を発信できるサービス「いえみせ360°」の提供を開始した。
このサービスは物件広告の紙面に掲載したQRコードをスマホやタブレットの画面に映すだけで、物件のバーチャル内覧ができるものである。
「いえみせ360°」は、1シャッターで360°撮影できるカメラの「RICHO THETA」を使用し、その写真データをARを活用して、消費者が自分のスマホやタブレットで手軽に見られるサービスをパッケージ化したものである。
360°写真はリビングやキッチン、浴室、トイレといった部分的な写真では伝わらない臨場感があるため、現地に行かなくてもその場にいる感覚で物件を体感することができる。写真を見て間取りを見た上で、詳しい立地を地図で確認したらすぐに問い合わせができるというスムーズなプロセスを確立できる。
スマホの普及率が50%を超えたのと高速通信環境の発展で実現できたサービス
このサービス開始の背景はスマホの普及率の増加にある。電通総研「情報メディア白書2014」によると、スマホ普及率が全国平均で50.8%と半数を超える水準であると発表された。
その要因にはここ数年でWi-FiやLTEなどの高速通信環境が急速に整備されてきたことも挙げられている。
ARコンテンツの広告利用は不動産業界でも少なからず採用されてきたが、高額な制作・運用費だけではなく、通信環境の未発達および、消費者サイドのスマホ・タブレット普及率が追い付いていなかったため、汎用化はされなかった。
だが近年高速通信環境の発展とともに、スマホ・タブレットによる情報収集スタイルが一般化されたため、昨年RICHOが発売した360°撮影ができるカメラ「THETA(シータ)」の技術を活用することによりサービスが実現したものである。

株式会社ユニバーサル広告社 プレスリリース(@PressNews)
http://www.atpress.ne.jp/view/46128RICHO THETA
https://theta360.com/ja/