新型アプリ、Viggle誕生
テレビと連動型のiPhone、iPad、iPod Touchユーザー向けの無料アプリが1月26日アメリカで発表された。Viggleと名付けられたこのアプリは、ユーザーがどのテレビ番組を見ているのかを認識することができる新しいプログラム。「このプログラムはテレビ製作側、広告主、そしてアプリユーザーにとってそれぞれに利益をもたらす画期的な仕組み」とニューヨークに拠点を置く製作元のファンクション社は語る。
カウチポテト向けアプリとは?
では具体的にアプリユーザーはどのような利益があるのかを見てみよう。
ユーザーがテレビを見ている間、おおよそ1分で2ポイントが加算され、7,500ポイントたまると5ドル分のギフトカードと交換できるという仕組みだ。おおまかな計算では、毎日3時間ずつテレビを見続ければ、3週間で5ドルたまる。このギフトカードはアメリカ国内のスターバックスコーヒー、バーガーキング、iTunes ストア等で使うことができる。また、指定された番組を見るとボーナスポイントがもらえる等の特典も用意されている。その他にも使用中のデバイスで広告を見るとさらにポイントをためることができる。
テレビ局が得られる利益は?
このプログラムを利用することは、アプリユーザーの視聴者だけでなく、テレビ局側にも大きな利益があるとしている。それはこのアプリのユーザー数が増えれば、視聴率も上がり、広告主からの収入を上げることにつながるからだ。また、ユーザーはポイントをギフトカードに交換する際、年齢や性別、郵便番号等を入力する必要がある。これにより、テレビ局はそうした視聴者の個人情報を得ることができ、番組視聴者の実態を把握することができるのだ。
「Viggleはテレビを見ることに対しての初めてのサービスプログラムだ。私たちの基本的な考えは、人々が行うこと、すでに実行していること、そして好んでしていることで報酬を得られるようにすることだ。」
とファンクション社代表取締役社長クリス スティーヴンスンは語っている。
ファンクション社は現在、友だちを紹介すると200ポイントをプレゼントするなどして、口コミでのユーザーを増やす考えだ。また、このサービスは現時点でiPhone, iPad, iPod Touchユーザーに限られているが、アンドロイドやパソコン向けのサービスも現在開発が進められている。

function(x)Inc.
http://www.functionxinc.com/pr/viggle-loyalty-program-for-tv-now-available-in-itunes-app-store/