スマートデバイスがもたらすワークステージの変革!
ワークステージ・ソリューションズ
代表 濱田亮介氏
Q スマートフォン/タブレットを使うようになったきっかけは?
私の仕事は、インテリア、インダストリアルデザインなので、人が手にする道具、機器の使い方、使われる環境は最も重要な関心事の一つです。90年代はじめから仕事上の必要性もあり、携帯電話やPDAを使いはじめ、その後携帯電話やPDA、ノートPCを使い継いで、現在iPhone4sとipad2に辿りつきました。これらのスマートデバイスの直感的な操作性とアプリの多様性は衝撃的でした。そして私のワークスタイルに大きな変化をもたらしている”Evernote","Dropbox"へのインターフェエイスになりました。
Q これらスマートデバイスは、私たちのワークスタイルやオフィスのあり方にどのような変化をもたらすと思いますか?
スマートフォンとタブレットPCは、私のワークスタイルに変化をもたらしています。例えば外出先で資料をクライアントと打合せ中、その場ですぐ、タブレットPC上で修正したり、見積書のシミュレーションをしたりしています。移動中も、お客様の情報を調べたりドキュメントの修正も簡単にできています。持ち歩いている機器類が軽くなったのはもちろんですが、一番のメリットはEvernote等を使い保管した情報を、必要なときにすぐに呼び出せる環境ができたことです。収集した情報の記憶を外部化することで、アイデアをカタチにする創造的なプロセスに集中できるようになりました。
Q 2012年からは法人市場へタブレットPCが普及すると言われていますが、そのための課題は何だと考えますか?
スマートデバイスを法人で導入する場合、何を目的に、どの機能をサポートするのか、例えば効率化、コミュニケーションアップ、顧客情報の共有、社員が持つ有益な知識・知恵を会社全体に展開するなど、基本的な考え方を整理し、方向性を設定することが最初の課題だと思います。さらに、スマートデバイスの遺失、盗難など物理的な管理、情報セキュリティシステムの設定が必要になります。また、オフィス以外での使用が頻繁になると、顧客の近くにサテライトオフィスなどセキュアな物理的空間の設置も必要かもしれません。すでに、SOHOユーザー、フリーランスのクリエイター層を中心に“コ・ワーキングスペース”の需要が高まりつつあります。とはいえ、何よりもまずスマートデバイスを使いこなすためのワーカーのリテラシー向上が必要だと思います。
Q これからスマートデバイスを導入されるお客様にアドバイスをお願いします。
スマートデバイスは、今までのPDA等を利用したシステムに比べ機能の柔軟性、多様性が遥かに高いものです。多少のカスタマイズでユーザーの要望を満足させるものだと思います。それだけに導入成功の鍵はユーザーリテラシーの醸成度にあると思います。完成されたシステムから始めるのではなく、「スマートデバイス達人」トライアルチーム等を設置し、自社にフィットするスタイルを見い出すのが良いのではないかと思います。
企業情報
◆会社名
ワークステージ・ソリューションズ
◆住所
神奈川県川崎
◆事業内容
・ワークプレイス企画、設計、施工、プロジェクトマネジメント
・ワークプレイス関連家具、什器デザイン
・企画書、提案書等業務支援用ドキュメントデザイン
・webサイト企画、設計コンサルティング
◆経歴
1979年4月
リズム時計工業 入社クロックデザイン担当
1985年7月
富士ゼロックスオフィスサプライ 入社
オフィス企画・設計及びコンサルティング業務担当
1997年7月
同社オフィス設計 日経ニューオフィス賞通産大臣賞受賞
2011年11月
ワークステージ・ソリューションズを設立、現在に至る