病院の3割弱がタブレット端末で電子カルテを参照
市場調査などを行う(株)シード・プランニングは、医療機関でのタブレット端末・スマートフォンの最近の利用実態調査をWebアンケートにて行い、この結果を発表した。診療や患者サービスのために情報端末として活用する医師268名から回答を得たもの。
これによると、施設で使っているタブレット製品では、病院、診療所ともにiPadユーザがAndroidユーザを大きく上回り、特に診療所ではiPadの比率が8割以上となった。
この活用法では、PDFやパワーポイントファイルを用いるなど「患者への病気や治療、施設についての説明に使用する」が最も多く、特に診療所では80.5%と圧倒的に多い結果となった(病院では67.0%)。
一方、電子カルテの参照端末としての活用は、病院で26.6%、診療所で6.5%が行っていて、病院では普及しつつある。タブレット端末で電子カルテに入力しているケースもあり、病院で14.7%あったとのこと。
同社では、病院・診療所に導入されているPC端末の多くは今後タブレット端末に置き換えられていくと予想、患者への説明や在宅診療の現場などは、PC端末よりもタブレット端末が有効かも知れないとしている。

発表記事
http://www.seedplanning.co.jp/press/2012/2012030602.html(株)シード・プランニング
http://www.seedplanning.co.jp/