電子書籍で本が身近に!
iPadやKindleなどの電子書籍を閲覧するタブレット型デバイスを所有する人が急増するアメリカで、これらのデバイスを持つようになったら本を読む数が増えた、と回答した人が42%に上った。
この調査はワシントンDCに本社を置くリサーチ機関、ピューインターネット&アメリカンライフプロジェクトが16歳以上の電子書籍用デバイスの所有者を対象に行ったもの。4月4日に発表された結果によると、所有者は平均で1年に24冊の本を読んだと回答したのに対し、これらを所有していない人は1年で15冊であった。
今回デバイスを所有する42%の人が以前よりも本を読むようになったと回答しているが、所有期間が長い人ほど読書の時間が増えたと感じているようで、所有期間が1年以上の人は41%、半年未満の人は35%が読書時間が増加したと答えている。これはどの世代においても同じ傾向だが、特に50歳以下の男性が読書量の増加を感じているようだ。
それでもやっぱり紙の本!
しかし、アメリカでのこれらのデバイス所有率は現在21%。まだまだ従来の印刷された本を手に取る人は多い。デバイス所有者でも目的によっては印刷物を好むようで、旅行中や移動中、すぐに手に入れて読みたい本の時などは電子書籍を利用するのが便利だが、子どもに読み聞かせをしたり、他の人と本を共有したりする際には従来型の印刷物を好むという結果が出ており、デバイス所有者も目的によって使い分けている事が分かる。

ピューインターネット&アメリカンライフプロジェクト
http://libraries.pewinternet.org/2012/04/04/the-rise-of-e-reading/