通話内容を自動で「録音」
株式会社NTTドコモは、2012年6月28日、法人向けに「通話録音サービス」を提供することを発表した。
同サービスは、契約した利用者からの依頼に基づいて、ドコモのネットワーク内で通話を録音するというもの。対応機種は、「Xi」。
具体的にみると、利用者が通話する場合、まず、着信側が応答した接続時(通話が始まる前)に、録音を行うことを通知するガイダンスが流れ、そのガイダンスが終了した直後から、通話が切断されるまで、発信側・着信側双方の音声が録音される。
録音された「通話」は、音声ファイルに保存され、契約者に転送され、契約者の受信が確認された後、ドコモ側の音声データは削除される。つまり、ドコモでは、それぞれの音声内容を保存しない。
「トンネル」は必要
なお、ファイルを送信するために、ドコモと契約企業の「設備(音声ファイル受信用)」を、専用線やインターネットVPNなどの通信回線で接続する必要がある。
また、通話相手の携帯電話が、ドコモ以外の場合でも録音は実行される点や海外で発着信する場合は録音されない点、通話料金にガイダンスが流れる時間も含まれる点などは、認識しておきたいところだ。
なお、2012年6月29日時点の同社サイトでは、提供開始日は「未定」となっている。

NTTドコモ 通話録音サービス(ネットワークサービス)
http://www.docomo.biz/html/service/tsuwarokuon/