スマホの「トラフィック」をリアルタイムで
日本オラクル株式会社は、2012年10月3日、株式会社NTTドコモ(以下 NTTドコモ)が、スマートフォン・システムにおけるトラフィック情報のリアルタイム処理に、同社のミドルウェア製品を導入・稼働開始したことを発表した。
新しいスマートフォン・システムでは、汎用サーバーと同社のミドルウェア製品を利用することで、従来型アーキテクチャのコストを半減(NTTドコモ調べ)でき、より拡張性の高い「ビッグデータ」のリアルタイム処理を可能にしているという。
「spモード」の品質向上に
NTTドコモでは、契約回線数が6,000万を超え、その内、1,354万(NTTドコモ2012年8月末「spモード」契約数)がスマートフォン向けサービスである「spモード」が利用されており、その比率がスマートフォンの普及に比例して増加していることにともなって、急激に増加するトラフィック情報を収集する目的で、今回のミドルウェア製品採用となったようだ。
なお、同システムでは、特定のルールに従ってリアルタイムに処理する『Oracle Event Processing』と、大容量メモリ領域を構成して、大量トラフィックの受信を可能にする『Oracle Coherence』といったミドルウェア製品が活用されており、大規模データの分散処理システムである「Hadoop」を採用したバッチ処理と緊密に連携している。
『Oracle Event Processing』では、収集される「ビッグデータ」の変化をリアルタイムに検出し、即座に対応策を実施できる。同社製品である『Oracle Coherence』との連携により、毎秒100万メッセージを超える量の情報をリアルタイムに処理することが可能とされる。
また、『Oracle Coherence』は、頻繁に使用されるデータに対して、可用性と耐障害性を備えており、高速かつ信頼性の高いアクセスを可能にすることで、業務に不可欠なアプリケーションを計画的に拡張できる。通信・メディア、金融、B2B/B2Cサービスなど、収益に直結するIT領域で活用され、高い投資効果を上げている。

日本オラクル株式会社 プレスリリース
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