家電機器のスマートな使い方を提案
株式会社アプリックスは、10月2日から開催されている「CEATEC JAPAN 2012」において、スマート家電アプリプラットフォームを利用した『スマホにつながるコーヒーメーカー』を出展している。
今回展示される『スマホにつながるコーヒーメーカー』は、気温や天気に合わせて“湿らせ具合”や“蒸らし時間”を変えたり、豆の種類や味の好みで“お湯を注ぐ”回数や量を変えることができるというもの。
また、コーヒーだけでなく、「茶」やアロマ、ドライアイスの霧などにも応用可能で、さらに、インターネットと連動することにより、時間帯や頻度、利用する人の好みに合わせた「材料」や「作り方」を紹介するなど、ソーシャルサービスを意識しての新しいビジネスの展開も期待しているようだ。
そのほかにも、「節電」や「電力負荷の平準化」といった、エネルギーバランス管理を自動制御することで、コーヒーメーカーを使用中の場合に、湯沸かしポットの再沸騰を待たせたり、コーヒーメーカーや湯沸かしポットがヒーターを動かしている間は、加湿器を休止させる「連携」も、スマホのアプリを開発することにより実現可能とみられている。
やがては「ボタン」も「スイッチ」も無くなる?
同社では、一般的な家電機器も、スマートフォンにつなげることにより、高度な処理能力を必要とするような機能については、すべて「アプリ」側に実装することで、スイッチやボタンといった“あるのが当たり前”と思っている部品を省くことが可能となり、よりデザイン性を高めたり、製造にかかるコストを減らしたりすることができるようになるとも述べているそうだ。
住宅全体をひとつのシステムとして、スマホをその管理端末とするアプローチは、いわゆる「スマートな」生活となるのだろうか。今でさえ、テレビやクーラーといった家電機器のリモコンを紛失した際の不自由さに悩む消費者にとっては、“まさかの時の代替手段”も提示してもらいたいのではないだろうか。
株式会社アプリックス プレスリリース
http://www.aplix.co.jp/pdf/