スマートなシステム構築を強化
NTTデータグループは、同グループのブランドである「BizSMA」サービスを大幅に強化し、2012年10月3日から、その提供を開始している。
「BizSMA」とは、2011年6月に、同グループがスマートデバイスを活用した情報システムとして立ちあげたサービスで、当初は、「セキュリティー」に限定して、システムの構築支援を提供してきたが、今回、企業のスマートデバイス活用をよりいっそう促す目的で、「業務アプリケーション」や「開発支援」を加えた“トータルサービス”として提供することとなったようだ。
同サービスでは、「セキュリティー」、「業務アプリケーション」、「開発支援」の3つの分野から、システムの用途に応じて、最適なソリューションを組み合わせた「ソリューションセット」が提供されるのが特長となっており、ユーザー企業は、同セットを導入することで、トータルでの“信頼性”を高めることができると期待されている。
業界への展開は多角的に
同グループでは、まず、「金融業界営業支援向けソリューションセット」から展開を開始し、以降、業務ごとの「ソリューションセット」を順次提供する予定となっており、また、導入を検討する段階の企業に対しては、構築前に「システム導入後のイメージ」が確認できる環境を提供することも予定されている。
今後は、「BizSMA」ブランドの各種ソリューション、および「ソリューションセット」のラインアップを強化して、3年間で120億円の売り上げを目指しているとのこと。
システム構築の際、さまざまな機能を同時進行で整備することは、困難な取り組みともいわれているが、スマートデバイスと呼ばれる技術の発展が落ち着いていない機器が対象となると、かかるコストはよりいっそうかさむのではないだろうか。株式取引のシステム化が進むにつれ、個人トレーダーが参入する余地が減ったように、システム開発の体力が強い企業のみ生き残る状況は、かえって進歩を阻害する恐れもありそうだ。

株式会社NTTデータ プレスリリース
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