ハードウェア事業とクラウドサービスへシフト
2012年10月9日、米マイクロソフトのCEO、バルマー最高経営責任者が、2012年度年次報告書とともに、株主に宛てた書簡を公開した。今後マイクロソフトをデバイス(ハードウェア)とクラウドサービスの会社として、その事業をシフトしていく意向を書簡内にて発表した。
ソフトウェアの価値とは何か
バルマー氏によれば、ソフトウェアの価値は、人々が仕事もしくはプライベートで、デバイスやサービスを「どう使うか」で決まるとし、それは、ハードウェアに関わってくることになるとのことである。
そして、13億人のWindowsのソフトウェアのユーザーは、デバイスにもっと選択肢を望んでおり、Xbox(ゲーム機器)や発売予定のSurface(タブレット)といった、「特定の目的のための特定の機器」を開発する時であると述べている。
クラウドに最大のチャンスがある
また、バルマー氏によれば、規模の大きい企業のシステム部門は、従業員に効率とコラボレーション、そして満足感をもたらすこと、また、単なる情報にとどまらず、そこからビジネスを生み出すようにすることを強いられ、かつ、会社の情報を守り、管理することが求められるとのことで、だからこそ、それらを実現するために、クラウドに大きな利点があると年次報告書内で述べている。
これら書簡での内容により、マイクロソフトが今後、機器の開発に力を入れ、スマートフォンの開発も視野にいれることになると見られる。

米マイクロソフト Shareholder letter
http://www.microsoft.com/investor/reports/ar12/shareholder-letter/index.html