時計アプリの見た目が酷似
米アップルが基本ソフトiOS6で採用したiPadの時計デザインが、スイス国鉄が商標権を持っている時計と酷似しているという報道がありました。普段何気なくお世話になっている時計アプリ。iPadとiPhoneのデザインが違うとは全く意識していませんでしたが、見てみると、確かに違います。
上がiPadのデザイン、下がiPhoneのデザイン
丸い先端の赤い秒針が特徴
時事通信の報道によると、スイス国鉄の時計デザインは、先端が丸くなった赤い秒針が特徴で、1944年につくられ、駅のプラットホーム等に設置されているとのこと。スイス時計といえば、高級ブランドでも有名ですね。
(スイス国鉄の時計 / Yasuo Kida)
http://www.flickr.com/photos/kidayasuo/5625924564/確かに、iPadの時計デザインは、時計の形も秒針も、スイス国鉄の時計にとってもよく似ています。同社広報は
「アップルにデザインの使用許諾を与えたことはない」(時事通信より)
としていますから、「パクリ」の疑いが極めて高いと言えそうです。スイス国鉄は訴訟にしないとしてはいましたが、これからどうなるのか注目していたところ、スイス国鉄がアップルに、時計デザインの使用を認めることで両社が合意したと発表したと時事通信が再び報じました。
アップル側が盗用を認めたかどうかについて、スイス国鉄広報は
合意内容の詳細は「話せない」としている。(時事通信より)
ということで、真偽の程は明らかではありません。
デザイン性の高さやユーザーインターフェースの作り込みの巧みさで定評のあるアップルだけに、今回の件は少し残念な話題でしたが、ゴタゴタが長引かずに、アップルユーザーもほっとしているのでは。
それにしても、前最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズが亡くなって1年、地図ソフトの不出来も話題になりましたが、ジョブズがいなくなって、アップルはやっぱりダメになったと言われないよう、なんとか頑張ってほしいものです。

時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012101300114スイス国鉄のプレスリリース
http://www.sbb.ch/sbb-konzern/medien/