青少年保護には「サイト」だけでは無理?
KDDI、沖縄セルラーは、2012年10月16日、auスマートフォンの利用者向けに、ネットスター株式会社のフィルタリング技術を活用したアプリ『安心アクセス for Android』の提供を、2012年11月1日から開始することを発表しています。
同アプリは、従来から備わっている「ウェブフィルタリング機能」に加えて、国内初の「アプリフィルタリング機能」を備えているというものです。
「アプリフィルタリング機能」は、アプリのダウンロード時やインストール済のアプリを、同社クラウド上のデータベースを定期的に照会して、“青少年にふさわしくないアプリ”の判定情報に基づきアプリの起動を制限するというものです。ただし、アプリのインストールをブロックするものではありません。
制限レベルは、「小学生・中学生・高校生」と3段階になっており、知らない人と交流できるサイトの閲覧やアプリの利用、スマホ内の個人情報を読み取るアプリの利用などが「不可」となっています。
ちなみに、「青少年フィルタリング」とは、青少年保護を目的として、インターネット上のウェブページなどを、政府や接続業者(プロバイダー)、青少年の保護者やコンピューターの管理者などが、一定の基準で評価判別し、選択的に排除する機能のことです。今回は、スマートフォンのような、利用者が個別に携帯する端末であることから、インターネットとの接続を受け持つ携帯電話会社が提供するサービスに言及されます。
また、未成年(20歳未満)者が、対象となる同社スマートフォンの新規契約または機種変更する場合には、原則として、販売店の店頭で勧奨するそうですが、親権者から不要の申し出がある場合には、設定のサポートはしないとのことです。
「手離せない」ツールだからこそ
今回のサービスは、「3G・LTE・WiMAX・Wi-Fi」といった、おおよそ現時点で利用されているすべての通信経路に対応しているようで、ハード面よりも遅れているとみられるソフト面での標準化やルール作りが軌道に乗るまでは、こういったアプローチが現時点では最善策ともいえるのでしょう。

KDDI プレスリリース
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