「最後の国」と言われていた
2012年10月17日付けのBBCによれば、タイで、第3世代移動通信システムのオークションが行われ、タイ国内大手通信会社(AISなど)数社が落札した。2010年にオークションが行われることが正式発表されて以来、ようやく終了となった。
2003年より3G導入に向けてタイ国内で動きはあったが、2006年に軍事クーデターが起こり、また法的な整備や制度の確立が遅れていたため、3Gの本格的な導入がなかなか決まらなかった。だが、今回のオークション落札により、携帯業界内での競争が活発になり、スマートフォン開発の激化や、大規模導入が予想される。
通信環境が良くなかったタイ
タイは東南アジア諸国の中で、3Gの本格的な導入がなされていなかった数少ない国のうちの一つである。
日本はタイより10年早く3Gを導入し、既に4G導入に乗り出している。もちろん他のアジア諸国も現在第4世代に向かって動いており、タイは近隣のカンボジアやラオスよりもこの点に関して遅れているとされていた。
バンコク市内では通信に問題が無くても、少し離れると速度が遅くなったりして、周辺アジア諸国を見ても、通信網など環境が良いとは言えなかった。
今回の3G導入に対して国が本格的に動き出したことで、タイの通信網の高速化がいよいよ進み、スマートフォンがさらに普及する見込みである。

タイ3Gオークション落札 BBCニュース
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