制御機能を自転車に搭載
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモは、宮城県仙台市とコミュニティサイクル事業の基本協定を締結し、2013年3月から全国で初めての「次世代サイクルシェアリングシステム」を導入する。ドコモの通信機能を利用した遠隔制御機能を自転車本体に搭載することで、システムの簡素化、導入コストの削減が可能となる。
次世代サイクルシェアリングシステムは、これまでのサイクルシェアリングシステムでサイクルポート(専用の駐輪場システム)に搭載していた通信機能、GPS機能、遠隔制御機能(自転車の貸し出し停止や電動アシスト機能のバッテリー残量の把握など)を、自転車本体に搭載する。
自転車本体と駐輪スペースだけで貸し出し、返却の管理や施錠管理が完結する。駐輪場を柔軟に設置、再配置することができる。
自転車100台、駐輪場10か所からスタート
利用者は、自転車に搭載されたディスプレイで貸し出し・返却の操作をする。予約時に付与される暗証番号を入力し、利用を開始。ディスプレイには利用時間が表示される。利用を終えるときは、手動でカギをして、終了ボタンを押す。
次世代サイクルシェアリングシステムは仙台市中心部で自転車100台程度、駐輪場10か所程度でスタートする。ドコモは運営全般と、被災者支援策などを実施。仙台市は、運営に必要な駐輪場拠点設置のための関係者との協議、事業推進のための支援体制構築、利用促進のための広報などを担当する。
ドコモは、神奈川県横浜市で長期社会実験「横浜都心部コミュニティサイクル社会実験 baybike(ベイバイク)」 の運営を通してノウハウを蓄積してきた。この経験を仙台市でも積極的に活用する。協定期間は、2016年3月までの3年間だが、期間満了後も運営できるよう努めるとしている。

NTTドコモ
http://www.nttdocomo.co.jp/横浜コミュニティサイクル baybike(ベイバイク)
http://docomo-cycle.jp/yokohama/top