アメリカ軍が開発した安くてスマートな3Dプリンタ
11月9日、アメリカ軍HPによれば、商業用にも一般で使える、安くて小さい3Dプリンタを開発したとのことである。
3Dプリンタは、近年注目されている技術である。ネット環境があれば、紙でプリントアウトするように、スマホやパソコンから3Dプリンタに指示を出し、家などで製品を作ることができる技術だ。
値段とメリット
3Dプリンタの最大のメリットは、設計図と寸分違わない部品をたくさん作ることができるところにある。しかも、人の手によるミスはなく、同じ品質のものが、プリンタを使えばその場で大量製造できる。
部品製造のために海外に大規模な工場を抱えるより、人件費や物流面で考えても安くなる。
しかしながら、企業製の3Dプリンタはとても高い。今回アメリカ軍が3Dプリンタの初期バージョンを作るのにかかったコストは695ドル(約5.5万、11月12日のレート換算)である。それに比べて、市販の3Dプリンタは3000ドル(約23万、11月12日のレート換算)であった。
海外に工場を作り、スペアの部品を製造すると、リードタイムが非常に長く、物流でのコストが高かった。3Dプリンタは軽く、持ち運びに便利で、バックパックでも簡単に運べてしまう。
今後は、自宅でスマートに使えるもっと小さいサイズの3Dプリンタの開発を、10年以内に達成する予定だとのことである。

安く小さい3Dプリンタを開発 US軍HP
http://www.army.mil