楽観的な未来主義と対峙する作品として
東京都港区にある岡本太郎記念館は、2015年10月28年から2016年2月28日までの期間中、展覧会『太陽の塔に対峙せよ!』を行っている。
休館日は火曜日および年末年始(12/28〜1/4まで)および保守点検日となっている。開館時間は10:00〜18:00(最終入館は17:30)となっている。
太陽の塔は、展示物としての建立プロセスがそれまでの彫刻とはまったく違っていた。
そもそも太陽の塔は『日本万国博覧会(大阪万博)』のモニュメントとして作られる前から、万博の主役としては空中都市のひな形として『大屋根』が作られることが決まっていた。
大屋根は万博の思想を体現するためのモダニズムの極致として設定されていたのだが、太郎はこれに「対極」を投げ込むことにより万博をおおう楽観的な未来主義に風穴を開けようとしたのである。
これが太陽の塔が、展示物として美術館を渡り歩く”フツーの彫刻”ではなかったことの現れでもある。
太陽の塔へ対峙するものとしてのアイデアコンペが行われた
そして万博から50年を経過した今でも、太陽の塔は万博に”対峙するもの”としての構想をうけて作られ、ひとりでリングに立っている。
ならば逆に現在の太陽の塔に対峙するものを作るとしたら、どのようなものがあるのかというアイデアコンペ「太陽の塔に対峙せよ!」が発案され、行われた。
コンペには150点もの応募作品が集まり、審査員も五十嵐太郎、椹木野衣、藤本壮介という最高のメンバーで構成されたものとなった。この展示会では入選作品の展示を行う。
(画像は岡本太郎記念館ホームページより)

岡本太郎記念館 太陽の塔に対峙せよ!
http://www.taro-okamoto.or.jp/exhibition/index.html