必要なものだけ導入できるソフトウェア
デジタルアーツ株式会社は、株式会社アイ・ティ・アールが2016年に発刊した市場調査「ITR Market View:情報漏洩対策市場2016」のIRM(業務で使用する文書ファイルを暗号化し、閲覧や編集を管理および制限するほか、操作履歴を記録すること)型市場の結果を発表した。
その中でデジタルアーツが提供しているファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」が、2015年度の提供形態別市場シェアの、SaaS(必要な部分だけを使用できるようにしたソフトウェア)型IMR市場で76.7%のシェアにより1位を獲得したと発表した。
この調査は2016年の4月から5月にかけて行われており、ITRが保有している独自情報をもとに推定値を算出し、分析したものだ。
市場拡大は日本年金機構の情報漏洩がきっかけとなる
レポートによると2015年度の国内IRM市場は、前年度にくらべて72.0%増と急速に伸びている。
これは2015年5月に発生した日本年金機構の年金情報流出事件以降、情報漏洩の防衛対策としてニーズが高まったことが背景にある。そのため2016年度も24.1%増という大きな伸びが予測されている。
社会問題と化した企業および公的機関の機密情報漏洩事件は、外部からの攻撃だけでなく、内部からの不正持ちだしによる犯行および、従業員や取引先から二次、三次と間接的に情報が渡っていってしまうケースもある。そのため現在のセキュリティ対策では完全な情報漏洩措置は難しい。
2012年よりSaaS型サービスとして提供されるようになった
デジタルアーツの提供している「FinalCode」は、2012年から企業が導入しやすいSaaS型サービスとして提供されるようになったため、企業はハードウェアの調達やシステム構築を必要とせず、「FinalCode」の使用契約後、ただちにファイル暗号化・追跡を開始することが可能だ。
社内の共有フォルダ内のファイルを自動的に暗号化するだけでなく、万が一、想定外の理由でファイルが社外に流失した場合でもファイルは閲覧されず、自動削除されるため情報漏洩を防ぐことができる。
その結果情報漏洩の対策強化を望む多くの企業・官公庁を対象とした好調な出荷実績に結びつき、シェア1位という結果を獲得した。

デジタルアーツ株式会社 プレスリリース
http://www.daj.jp/company/release/2016/0823_01/