金融企業の翻訳業務に特化したAI
株式会社ロゼッタは、2016年12月1日付けで組織の新設を行うと発表した。
新設される部署は営業部門として、「TMC Finance」を新設する(TMCとは『Translation for Onsha Only(テイラーメイド自動システム)』の略称)。
現在ロゼッタは、顧客企業別のテイラーメイド自動翻訳システムである「T-400」(なお発売は予定していた2016年11月から2017年1月へ延期された)の開発が最終段階に入っている。
それに先駆けて、「TMC Finance」は金融業界に特化した翻訳業務の効率化の提案を行うための事業部であり、12月1日より営業を開始している。
業務のグローバル化によって翻訳ニーズが増大
そもそも金融分野でも、グローバル化によって翻訳ニーズはますます増大をみせていると同時に、金融分野の専門用語・公的文書で使われている表現を的確に翻訳しなければならない。
そのためおのおのの金融機関独特の用語・独特の言い回しも学習できるものとして、AI、いわゆる人工知能型自動翻訳サービスが求められることとなった。同時に金融機関の翻訳作業では、高度な機密性が求められる内容が多いほか、セキュリティ面での提案が必要とされる。
なおTFC Financeは、この翻訳システムにくわえて、セキュリティ面での提案も行っていくとしている。

株式会社ロゼッタ プレスリリース
https://www.rozetta.jp/download/2016113002.pdf