NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の視聴率が20%を超え、好調だ。
スタート当初は、朝ドラ史上最低といわれる14・8%だったが、じわじわと数字を伸ばしている。
究極の貧乏暮らし
『ゲゲゲの女房』は、漫画家の水木しげる氏の妻である布枝さんの自伝をもとに描かれている。
時代は戦後、昭和の東京。貸本漫画を描いていた水木氏は、貸本漫画業界の衰退により出版が困難になる。
現在は、布枝さんに子供が産まれ、水木夫婦は食うや食わずの究極の貧乏暮らしをしている。
懇親をこめて描いた
『悪魔くん』がまったく売れない上に、「不良図書から子どもを守る会」の市民団体から悪書と糾弾される。
水木夫婦は、
“貧乏神”と日々闘っているが、貧乏神役を片桐仁が演じており、実際に登場している(笑)
水木しげる役に向井理、妻役に松下奈緒。のんびり、おっとりしている夫婦が、共にがんばる姿がほほえましい。
娘のはじめてのひな祭りのお祝いに、水木氏は「デラックス七段飾り」の絵を描く。漫画家ならではのアイデアである。
それにしても漫画家の貧乏話って、どうしてこんなに面白いのだろう。
『ゲゲゲの女房』は、貧乏のどん底にいる人、また目が出ずにくじけそうな漫画家に勇気を与えるドラマだ。
『ゲゲゲの女房』公式サイト